「車中泊」ゴミ放置・騒音トラブルでも拡大中? 若者&ファミリーが熱狂する理由とは――VANブームのジレンマを考える

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コロナ禍を契機に急成長した国内VAN泊市場は、2024年のキャンピングカー保有台数が16万5000台に達し過去最高を記録。観光費の地域還元やシェアリング拡大により、若年層やファミリー層の利用が増加し、地方経済や新しいライフスタイルへの影響力を強めている。

市場の多様化

泊まるだけでなく仕事や生活までできるようになったVAN泊(画像:写真AC)
泊まるだけでなく仕事や生活までできるようになったVAN泊(画像:写真AC)

 VAN泊の魅力は、宿泊手段を超えた多様性にある。日本RV協会の「年次報告書2024」によれば、ユーザーが感じる最大の魅力は

・プライベートな空間でリラックスして過ごせるところ
・時間を気にせず出かけられること

の2点が多い。平均的な旅行日数は2泊3日が40.5%で最も多く、3泊4日以上の長期滞在も2割を超え、長期型の旅が広く受け入れられている。

 こうしたニーズを背景に、民間企業や自治体の取り組みが市場の成長を後押ししている。キャンピングカーのシェアリングサービスを展開するCarstay(神奈川県横浜市)は、2024年に過去最高の売上高と予約数を記録した。会員数は6万人を突破し、シェアリングサービスの普及により、高価な車両を持たなくても気軽にVAN泊を体験できる環境が整った。これが新たなユーザー層の獲得につながっている。

 利用形態も観光にとどまらない。近年は「移動するオフィス」としてのワーケーション利用や、野外イベントでの

「動くホテル」

としての活用が増えている。さらに2024年の能登半島地震では、「動くシェルター」としての利用も見られ、多様化が進んでいる。

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