新幹線のフリーWi-Fiはなぜ“激遅”でも残るのか? 地下鉄・コンビニは撤退も、5G全盛でも消えない理由とは

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5G普及と無制限プランの浸透で、かつて必須とされたフリーWi-Fiが各所で姿を消しつつある。すかいらーくや東京メトロなども撤退を決定。だが新幹線車内では、山間部や軽作業用途など“5Gが届かぬ隙間”を埋める公共インフラとして、なお代替不能の役割を担い続けている。

終了続く公衆Wi-Fiの現実

新幹線(画像:写真AC)
新幹線(画像:写真AC)

 フリーWi-Fiサービスが斜陽化している。かつて2010年代の日本は「フリーWi-Fi後進国」と呼ばれ、その整備が喫緊の課題とされていた。訪日観光客はもちろん、日本国内の利用者にとっても、公共空間で使えるWi-Fiは通信費節約の手段として重要だった。

 しかし現在、その前提が大きく揺らぎ始めている。要因はシンプルで、フリーWi-Fiの需要が急速に減少しているからだ。コンビニ、ファミリーレストラン、交通事業者など、各所でサービス終了の告知が相次いでいる。この流れのなかで注目されるのが

「新幹線車内のフリーWi-Fi」

だ。このサービスも例外ではないのか。果たして、近いうちに姿を消すことになるのだろうか。

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