「電車が止まるストライキ」はなぜ消えたのか? 「20万人が線路を歩いた日」から半世紀──今や全面運休すらないその理由とは
かつてストで電車が止まり、人々が線路を歩いた。1975年の「国鉄スト権スト」には20万人超が参加し、社会機能は一時停止した。だが今、鉄道ストは影を潜め、あの光景は姿を消した。労組の弱体化と社会構造の変容がもたらした“昭和的インフラ社会”の終焉とは何だったのか。
線路を堂々と歩いた昭和の人々

2017年、著名人ふたりがSNSに線路内の写真を投稿したことをきっかけに、鉄道営業法違反の疑いで書類送検された。許可なく線路に立ち入る行為は、緊急時を除いて原則として禁じられている。
一方、昭和の時代には鉄道ストライキで電車が止まった日に、人々が線路内を歩き、職場や学校へ向かう姿があった。その行為は当時、黙認されていた。
今では考えられないその光景は、いったいいつまで現実だったのだろうか。