物流クライシス、やはり「規制緩和」は失敗だった? 倒産328件…疲弊するトラック業界、賃上げもできず! 崩壊寸前のインフラ

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過当競争のツケが現場を蝕む。トラック業界の有効求人倍率は全職種の2倍超、年収は最大60万円低く、倒産件数は年間328件と過去2番目の水準に達した。背景には、小泉政権時代の規制緩和が生んだ収益構造の崩壊がある。

「自由化」が招いた崩壊危機

トラック(画像:写真AC)
トラック(画像:写真AC)

 その悪影響は企業経営にも及んでいる。帝国データバンクの調査によると、2024年度(11か月累計)の「道路貨物運送業」の倒産件数は328件に達した。これはリーマンショック時(2008年度)の371件に迫る水準であり、過去2番目に多い件数となった。

 この状況を引き起こしたのは、2000年代初頭に小泉純一郎政権下で進められた

「規制緩和」

であることに疑いの余地はない。トラック輸送業界もその例外ではなかった。小泉政権は、1990(平成2)年に制定された「貨物自動車運送事業法」と「貨物運送取扱事業法」に基づき、規制緩和を断行した。狙いは、参入規制や運賃規制を緩和し、自由競争を促進することだった。これにより、市場の活性化や効率化が期待されていた。

 ただし、トラック業界に対する規制緩和は小泉政権以前から始まっていた。1989年の法改正(1990年施行)では、事業参入が免許制から

「許可制」

に変更された。あわせて、運賃も認可制から届出制へと自由化が進められた。

 小泉政権の「改革」はこれをさらに加速させた。2003年4月の法改正では、営業区域制が廃止された。最低車両台数の要件は全国一律5両に緩和され、運賃の事後届け出制も廃止された。

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