船橋が「住み続けたい街」になれない根本理由! 混雑率148%、医師は全国平均の6割 再開発の陰で進む“生活インフラ空洞化”の実相とは
住みたい街ランク上昇も「隠れた弱点」とは、慢性的な交通渋滞、都心通勤ラッシュ、医師不足…人口増に都市機能最適化が追いつかず、持続可能な成長への構造的課題が浮き彫りに。住宅価格の割安感だけでは限界か。
住みたい街「14位」の実力

2010年代後半から、住みやすさで注目されるようになった千葉県船橋市。その人気は今も衰えていない。「SUUMO住みたい街ランキング2025 首都圏版」では14位にランクインした(駅単位の集計のため、京成船橋も含む)。2018年には17位だったが、その後は上下を繰り返しながらも、着実に人気を高めている。
他の調査でも、その傾向は裏付けられる。例えば「いい部屋ネット 住みたい街ランキング<千葉県版>」では、船橋市が自治体別で1位となっている(2位は浦安市、3位は流山市)。首都圏のなかでは目立ちはしないが、安定した人気を持つ地域といえるだろう。
なぜ船橋市は、首都圏で住宅地としての地位を確立するに至ったのか。その背景を探るとともに、今後も人気を維持するための課題について考えていきたい。