転生したら「環状八号線」だった件
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- 道路, 東京都道311号環状八号線
東京郊外を貫く環八――全長44km、完成までに約80年を要した“末っ子都道”は、今や1年で約47万人時間の渋滞損失を記録する都市交通の急所。生活環境への配慮と過密交通の狭間で、その存在意義が問われている。
自慢1「環状といいながら半円」

環状といいながら半円であることが自慢だ。
といいつつも、環状の道路は環一だけである。環三、環四、環七は途中で切れているとはいえ、環状といってしまえばそうかなと思えるレベルだろう。また、環二は、環状の輪を突き抜けて有明まで足を伸ばし独創性にあふれている。環五、環六、そして吾輩の環八はどうあがいてみても半円状にしかみえない。こういったところに、マイペースな性格がでているといえる。
ちなみに、吾輩が先に伸ばせなかった理由がある。それは、終点の北区岩淵の先にある、埼玉県の突き出した部分だ。国道であればお構いなしに突き進めたのだろうが、残念ながら吾輩は都道。県境をまたぐことができなかった。埼玉県のわずかな出っぱりさえなければ、荒川を超えて少なくとも足立区には届いたにちがいない。