なぜ「バスタ新宿」は1日2.5万人も集めるのか? 再評価される高速バス、全国で進む「バスタ」整備の現実とは
全国的に進む「バスタ」開発。鉄道やタクシーとの接続強化、利便性向上を目指すこの取り組みは、観光や地域活性化にも貢献。新宿の「バスタ新宿」では1日約2万5000人が利用、今後は全国7カ所で開業予定。公共交通の未来を担う高速バス拠点の進化を追う。
官民連携で進む交通再編

現在、国土交通省は「バスタプロジェクト」を推進している。このプロジェクトは、鉄道・バス・タクシーなど複数の交通手段を1か所に集約し、公共交通ターミナルを官民連携で整備する取り組みだ。
MaaSやスマートシティとの連携、他の交通拠点や新たな移動手段との接続も視野に入れる。また、防災機能や観光拠点としての役割も強化する方針である。
同プロジェクトによって、今後「神戸三宮駅交通ターミナル」、「近鉄四日市駅交通ターミナル」がオープンする予定である。これら2か所を含めた全国7か所で事業化が推進されており、さらに15か所で事業化のための調査中である。(国土交通省、2024年4月1日現在のデータ)