NEXCO東日本「サービスエリア事業」で300億円超え! SAは「経由地」から「目的地」へ大進化! 地域活性化のカギ、次世代型モビリティ拠点への進化と課題を考える
全国で約50kmごとに設置されるSAが、地域経済の起点として注目を集めている。2023年度、NEXCO東日本ではSA事業が売上340億円・利益39億円を記録。本体事業の3%に過ぎぬ売上ながら、利益は3倍超と高収益。次世代モビリティ拠点としての進化が加速している。
地域を動かすSAの集客力

SA事業には地域発展の大きなポテンシャルがある。先に述べたように、地元では双葉SAを起点に地域活動が展開されている。
川島PAや刈谷PAのように、独自性で利用者を引きつける施設には訪れる価値がある。こうした魅力的な施設が今後全国に広がることが期待される。SAは経由地でありながら、目的地としての機能も持つ。観光地や都市部とは異なり、競合が少ない空間で高い来訪頻度と滞在時間を確保できるため、商業施設として非常に効率的だ。
近年、バーベキュー場やアスレチック施設など、家族向けのアクティビティが増えている。こうした体験型施設の導入は、物販や飲食に比べてリピート性や滞在時間を高め、客単価の向上にもつながる。SAがイベントや体験の拠点になれば、地元住民も利用しやすくなり、平日や閑散期の需要を高めることができる。結果として、収益の安定化と資産の稼働率向上が実現する。
また、来訪者が多いSAでは、環境への配慮も重要なテーマとなる。SDGsやエコ活動を積極的に取り入れることで、社会的模範としての役割も果たせるだろう。これらの取り組みは、企業のブランド強化やPR効果にもつながり、消費者の共感を得る。特に、再生可能エネルギーの導入や地産地消の推進は、長期的にはエネルギーコストや物流コストの削減にも寄与し、持続可能な運営に貢献する。
SAは交通・物流・人流が交差する場所に位置しており、多面的な経済価値を生み出すことができる。だからこそ、単なる休憩施設にとどまらず、地域と共生する経済循環のハブとしての役割が今後ますます重要になるだろう。