地方の「共倒れ」を防げ! JR四国×徳島バス、JR東日本×岩手県北バス…相互直通・共同運行で「地域交通」は救えるか? 鉄道とバスは敵同士ではない

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鉄道と路線バスの協働が進むなか、地域公共交通の再生に向けた新たな道が開かれている。JR四国と徳島バスの事例に見る、運行効率の向上や経済的メリットは、今後他地域にも波及する可能性を秘めている。

共倒れ回避のカギ

ローカル路線バスのイメージ写真(画像:写真AC)
ローカル路線バスのイメージ写真(画像:写真AC)

 鉄道と路線バスが並行する地域で、これまで両者は「ライバル関係」にあると認識されてきた。しかし、人口減少やモータリゼーションの進行を踏まえれば、共倒れは避けなければならない。

・鉄道の「相互直通運転」
・路線バスの「共同運行」

はすでに各地で実施されているが、鉄道と路線バスという異なる交通モードを超えた協働となると、実現には独自の課題がともなう。

 現在、地域交通の厳しい状況を受け、鉄道と路線バスが連携して持続可能な運行を目指す動きが出てきている。本稿では、鉄道と路線バスの協働が持つ意義と可能性について考察する。

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