米スバル「顧客対応」で他社を圧倒! スコア最高記録77の秘密とは? 「60分以内」の返信が成約のカギだった!

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新車購入を検討する際、顧客はまずインターネットで情報収集を行うが、ディーラーの対応次第で商談成約率は大きく変わる。米調査会社「Pied Piper」の最新レポートによれば、米スバルのディーラーはネット経由の顧客対応で業界最高の評価を獲得。メールや電話、テキストなど複数チャネルを活用し、迅速かつ丁寧な対応が成約率向上に直結している実態が浮き彫りとなった。

「最初の15分」返答の重要性

スバル車(画像:Pexels)
スバル車(画像:Pexels)

 今日、多くの顧客はまずディーラーのウェブサイトを訪れる。そのため、ディーラーが

「顧客との最初の接触にどう対応するか」

が、販売の成否を決定する要因となる。パイドパイパーのキャメロン・オーヘイガン氏は、ウェブサイトの顧客は日常業務では目に見えないため、簡単に見落とされがちだと指摘している。

 この調査で明らかになった最も重要なポイントは、自動車購入を検討している顧客は迅速な返答を期待しており、期待通りに返答が得られない場合、他のディーラーに移る可能性が高いということだ。

「最初の15~30分以内」

に返答がなければ、取引成立の可能性は大きく低下する。また、現状ではオンラインでの問い合わせの20%は未回答のままだ。

 取引成立には迅速かつ一貫したフォローアップが重要であり、ディーラーが複数の方法で顧客に連絡を取ることが成功に繋がる。自動車販売を伸ばすためには、メールや電話、テキストメッセージなど単一の手段に頼るのではなく、マルチチャネルコミュニケーション戦略を採用することが最も効果的だ。顧客はメールを見逃したり、電話を取り損ねたり、長文のテキストメッセージを読まないことが多いため、複数の経路で接触することがカギとなる。

 現在、ほとんどのディーラーは少なくともひとつのチャネルで確実に対応しているが、次のステップとして、マルチチャネルで顧客に連絡する確率を高める必要がある。調査によると、ディーラーの85%が少なくともひとつの経路で顧客に応答しているが、複数の経路を使用したのは49%にとどまっている。

「すべての顧客に対して一貫した多方面からの対応が重要です。特定の顧客に連絡するのにどのコミュニケーション方法が最も効果的であるかは、事前にわかりません」

とオーヘイガン氏は説明する。コミュニケーションが確立された後は、顧客が望む方法でのやり取りを行うことが重要である。

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