「送料無料表示」の陰で進む不平等な搾取! ガソリン代1.5倍で苦しむ軽バン配達員、今こそ燃料サーチャージ導入が必要だ
端的にいう。EC・通販の送料無料表示は今すぐ撤廃すべきだ。できるなら法律で禁じてほしい。ガソリン価格の高騰に苦しむEC・通販の配達を担う軽バン配達員を守るためである。
軽バン業界に欠ける燃料サーチャージ議論

送料無料表示撤廃の話をする前に、まず軽バン配達業界における燃料サーチャージについて考えたい。
燃料サーチャージとは、燃料価格の変動に応じて運賃に上乗せや割引がされる料金のことで、航空会社や海運会社などが導入している。
軽バンではないトラック運送業界では、政府が推し進める物流革新政策の一環として、燃料サーチャージの導入が推奨されている。今後、運送会社から燃料サーチャージの導入を要望された荷主が拒否すれば、トラックGメンなどによって違反行為と指摘される可能性がある。
しかし、軽バン配達業界では燃料サーチャージの導入が議論にすら挙がっていないようだ。