広島と愛媛の「この場所」に、なぜ橋を作らないのか?

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離島架橋は地域振興のカギとなるが、広島県の芸予諸島の未完成架橋計画が示すように、単なるインフラ整備では効果が限られる。都市の活性化と広域的な交通ネットワーク構築が求められる。

「東側」に広がる空白地帯

安芸灘とびしま海道七つ橋(画像:広島県道路公社)
安芸灘とびしま海道七つ橋(画像:広島県道路公社)

 しかし、架橋が進む一方で、「なぜここは橋でつながっていないのか」という疑問が浮かぶ地域もある。広島県の芸予諸島、特に呉市の島しょ部がその代表例だ。

 このエリアには「安芸灘諸島連絡架橋(安芸灘とびしま海道)」と呼ばれる橋のネットワークがあり、西側の呉市本土から7本の橋が連なり、複数の島を結んでいる。しかし、

「東側」

は空白地帯が広がっている。

 最東端の岡村島(愛媛県今治市)から眺めると、ふたつの接続ルートが考えられる。北には広島県の大崎上島があり、この島は本土の竹原市とフェリーで結ばれる離島だ。一方、東にはいくつかの小島を挟んで愛媛県の大三島があり、瀬戸内の大動脈「しまなみ海道」が通っている。

 つまり、北に延伸すれば本土へ、東へ延ばせばしまなみ海道へ接続できる。しかし、安芸灘諸島連絡架橋はまるで途中で力尽きたかのように岡村島で途切れたままだ。なぜ、この先の架橋が進まなかったのか。

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