東京発「夜行列車」復活はあり得るか? 鉄道ゆえの強み・需要を徹底分析! 注目の「3区間」を考える

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夜行列車復活の可能性が高まっている。環境意識の高まりやホテル料金の高騰を背景に、夜行列車が再び注目を集めている。CO2削減を求める企業や観光客の需要を取り込み、東京~四国や北海道などのルートが候補に挙がる。移動と宿泊を両立するこの手段が新たなモビリティの可能性を広げるかもしれない。

高騰する宿泊費と高速バス運休

カシオペア(画像:写真AC)
カシオペア(画像:写真AC)

 環境問題への意識の高まりやインバウンドの増加によってホテル代が高騰するなか、ドライバー不足による高速バスの運休が続く状況で、夜行列車が再び注目を集めている。

 現在、定期・臨時ともに僅かな数しか残っていないが、メディアでも度々話題に上がり、乗ってみたいと感じる人も多いだろう。当媒体でも夜行列車の復活について多くの記事が掲載されてきた。

 しかし、夜行列車に対する具体的な需要は一体どのような人たちに向けられているのだろうか。また、夜行列車が復活した場合、東京を基点にして、どの区間が運行に適しているのかを考えてみたい。

 なお、本稿では、夜行列車の運行に関する諸問題(電化の有無やその方式、車両の所属、線路の特性など)には特に焦点を当てていない。

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