東京発「夜行列車」復活はあり得るか? 鉄道ゆえの強み・需要を徹底分析! 注目の「3区間」を考える

キーワード :
, ,
夜行列車復活の可能性が高まっている。環境意識の高まりやホテル料金の高騰を背景に、夜行列車が再び注目を集めている。CO2削減を求める企業や観光客の需要を取り込み、東京~四国や北海道などのルートが候補に挙がる。移動と宿泊を両立するこの手段が新たなモビリティの可能性を広げるかもしれない。

バス・飛行機に対する鉄道の優位性

ひたち(画像:写真AC)
ひたち(画像:写真AC)

 次に考えるべきなのが、鉄道という乗り物の強みだ。鉄道の強みは、

・直行需要
・途中駅発着の需要
・区間需要の幅

が大きいことにある。東京~大阪、横浜~名古屋、名古屋~広島、大阪~福岡など、さまざまな区間の需要を1列車で完結できる東海道・山陽新幹線「のぞみ」はまさに典型例だ。在来線では、高速バスに対抗できる特急列車である

・ひたち
・あずさ
・しなの
・やくも
・しおかぜ
・ソニック

といった列車が挙げられることが多いのではないだろうか。

 一方、バスの場合はさまざまな場所にバス停を設置できるものの、1台あたりの収容人数の関係もあり、一定の人数を集めるとコストが高くなりやすいという問題を抱える。飛行機の場合は、そもそも経由便を設定していては時間短縮という最大のメリットを活かせないため、不可能といっていい。

 これに対して鉄道は、駅の条件さえ整えば停車駅を追加するだけで区間需要を獲得することが可能であり、一定の集客人数(「サンライズ瀬戸」「サンライズ出雲」なら158人)があるため、バスや飛行機よりも対応しやすい。

 ゆえに、夜行列車は起点・終点の区間だけでなく、経由する路線に一定規模の都市や観光地が続いている区間があり、かつ前述した夜に移動する需要がありそうな場所にこそ需要があるといえるだろう。

 上記のターゲット顧客や鉄道としての特性を踏まえた上で、夜行列車が再び復活するとしたらどの場所に需要があると思うのか、考えてみた。基準は東京であり、前述どおり運行方式による問題の制約はないものと考える。

全てのコメントを見る