東京発「夜行列車」復活はあり得るか? 鉄道ゆえの強み・需要を徹底分析! 注目の「3区間」を考える

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夜行列車復活の可能性が高まっている。環境意識の高まりやホテル料金の高騰を背景に、夜行列車が再び注目を集めている。CO2削減を求める企業や観光客の需要を取り込み、東京~四国や北海道などのルートが候補に挙がる。移動と宿泊を両立するこの手段が新たなモビリティの可能性を広げるかもしれない。

候補1「東京~高知・宿毛方面」

高知の仁淀川(画像:写真AC)
高知の仁淀川(画像:写真AC)

 まず考えられるのが、東京から四国、高知県への路線だ。

 土讃(どさん)線や土佐くろしお鉄道中村線・宿毛線沿線には、仁淀川や四万十川の清流、柏島や足摺岬から見る海など全国的に名高い自然の絶景が多い(徳島県になるが、祖谷渓、大歩危・小歩危も有名だ)。しかし、これらの観光地は空港から離れた場所が少なくなく、東京方面へのアクセスはあまりよいとはいい難い。特に宿毛からさらに西に進んだ柏島は、船が浮いて見えるほど高い透明度を持つ全国屈指のダイビングスポットだが、前述のとおりダイビング客は24時間飛行機に乗れない規定があるため、帰りに苦労してしまう。

 実際、筆者は、東京で開催されたダイビングのイベントで柏島のショップが来ていたため、柏島に興味を持った。しかし、帰りの案内が宿毛から東京まで特急と新幹線を乗り継ぎ、10時間以上かけて戻るもので、あまりの過酷さから断念している。

 ダイビング客の人数が多くないのは承知しているが、高知県はヤマトネクスト総研が2019年に実施した「行ったことがない県ランキング」で上位に位置するなど、簡単に行ける場所ではない。その一因として、人口の多い首都圏からの交通アクセスの悪さがあるといえる。

 実際、コロナ禍で東京から高知への直通の夜行バスは廃止され、格安航空会社(LCC)も1日1便ジェットスターが運航しているのみだ。東京~高知間の飛行機はいくつかあるが、最終便は羽田18時50分発と結構早めで、金曜日に会社の仕事終わりに飛ぶというのは難しい。ゆえに、20時以降に東京を出発し、9時台に高知駅、11時台に宿毛駅に到着する列車(上りなら18時頃に宿毛、20時~21時に高知、翌朝8時~9時に東京都心)があれば、高知に行きたいと思う人も増えるのではと考えてしまう。

 実際に実現するとなると、土讃線が非電化であることもあり著しい困難をともなうだろうが、海や川のレジャーを楽しみにする人を中心に期待している人も少なくはないはずだ。

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