LINEを使った配車サービス、「Uber」「GO」より便利? 実態は電話予約の進化版、高齢者にも親切だった?

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日本のLINEを活用した配車サービスが地方都市を中心に急成長中。UberやGOに迫る勢いを見せる一方で、決済方法や異業種間連携の課題も浮き彫りに。新たなモビリティの未来は、LINEの進化とともに展開されるかもしれない。

オンライン配車戦国時代

MITTのLINEミニアプリ(画像:LINE)
MITTのLINEミニアプリ(画像:LINE)

 Uber、GO、DiDiなどの主要なオンライン配車サービスは、今や私たちの生活に欠かせない存在となり、競争も激化している。例えば、ある自治体ではUberを導入し、隣接する自治体ではGOが使われるなど、まるで戦国時代のような勢力争いが繰り広げられている。

 そのなかで、群馬県桐生市では新たな配車システム「MITT」が導入された。このシステムは、同市のシカクが開発したもので、地方都市の日本版ライドシェアとして初めてLINEプラットホームを活用している。

 MITTの使い方は簡単だ。まずLINEでMITTを友だち追加し、表示された「車を呼ぶ」ボタンをクリックすると、地図と稼働中の車両数が表示される。そこで、タクシー車両かライドシェア車両を選ぶか、どちらでもよいかを選ぶ。

 その後、ピックアップ地点とドロップオフ地点を指定して配車を依頼すれば、通常のオンライン配車アプリと同じ流れで利用できる。シンプルで使いやすい仕組みだ。

LINE活用で配車が簡便化

桐生市で使用する車両(画像:桐生市)
桐生市で使用する車両(画像:桐生市)

 MITTは、LINEのプラットホームを活用しているため、利用者は別のアプリをダウンロードする必要がない。

 これにより、普段使い慣れたLINEアプリでタクシーやライドシェア車両の手配を簡単に行えるという大きな利便性が提供される。

 不要なアプリをインストールする手間が省け、友だち追加をするだけですぐに利用できる点も、ユーザーにとっては魅力的だ。

 さらに、新しいアプリをダウンロードしてインターフェースに慣れず、利用を途中で諦めるリスクも低減できる。

 運営者にとっても、独自のアプリを開発するよりコストを抑えることができ、メリットが多い。このように、

「LINE内のミニアプリ」

には、ほとんど欠点がないといえるかもしれない。

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