EVスタンドが地域経済を活性化させる! 充電中に近隣「飲食店」の売り上げ増加! 米国研究で明らかに
EVの充電スタンドが地域経済を活性化している。充電中に消費支出が増え、特に低所得地域では飲食店や商店街の売り上げが上昇している。充電インフラの整備は経済に良い影響を与え、EV普及の進展に重要な役割を果たしている。
設置で事業所支出増加

米マサチューセッツ工科大学をはじめとする研究チームは、2024年9月に「Nature Communications」で発表した研究で、EV充電スタンドが
「周辺の事業者に経済的なメリットをもたらす」
ことを報告した。研究チームはカリフォルニア州にある4000以上のEV充電スタンドと14万社の事業者からデータを収集し、消費者支出の変化を測定するために、匿名化されたクレジットカードとデビットカードの取引データを活用した。
コロナ禍の影響を最小限に抑えるため、研究期間は2020年を除いた2019年から2023年6月までとし、EV充電スタンドの新設前後における近隣の事業所データを比較した。また、同じ期間に充電スタンドから離れた事業所のデータも分析対象とした。
収集したデータを分析した結果、研究者たちは充電スタンドの設置が近隣の事業所における仕入れなどの年間支出を増加させることを確認した。具体的には、2019年には支出が平均1.4%増加し、2021年1月から2023年6月までの期間では
「0.8%」
の増加が見られた。
これ自体は1社あたりの金額では少額に思えるかもしれないが、実際には、近隣の各事業所の年間支出が2019年に比べて、1社あたり平均1500ドル(約23万円)増加し、2021年から2023年6月の間では約400ドル(約6万円)の増加があったことがわかった。
ただし、2021年以降の支出増加額は2019年に比べて低いが、これはコロナ禍の移動自粛の影響と、周辺地域で充電スタンドの数が増えていることが関係していると考えられる。