「スマートIC」の認知度わずか3割! 渋滞解消の切り札なのに、導入が進まない本当の理由とは?

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スマートインターチェンジは、高速道路の渋滞解消や運営効率化を実現する注目の技術。しかし、導入には高い初期費用や地域の合意形成が障害となり、普及には時間がかかっている。実際、認知度は約3割にとどまり、普及促進が急務だ。

利用者の認知度と情報提供不足

三芳スマートIC(関越自動車道)(画像:国土交通省)
三芳スマートIC(関越自動車道)(画像:国土交通省)

 スマートICの導入が進まない理由のひとつに、利用者の

「認知度の低さ」

がある。実際、スマートICの利便性や仕組みを十分に理解しているドライバーは全体の

「約3割」

にすぎないというデータもある。この数字からもわかるように、利用者にとってスマートICがどのように役立つのかが十分に伝わっていない現状がある。

 また、情報提供の不足も大きな課題だ。例えば、金城PAスマートICの認知度は3割から5割にとどまっており、これは広報手段が限られていることが原因と考えられる。現在、認知度を高めるために立て看板や標識が多く使われているが、それだけでは多くのドライバーにスマートICの存在や利用方法を十分に伝えることが難しい。

 情報提供の不足は、スマートICの認知度にとどまらず、利用方法や利便性の説明が不十分であることにもつながっている。例えば、スマートICを利用することで通勤時間の短縮や周辺道路の渋滞緩和といった具体的なメリットが、ユーザーに十分に伝わっていない状況が続いているようだ。

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