機体空中分解で102人死亡! 規制緩和が生んだ史上最悪の航空会社、インドネシア「アダム航空」をご存じか

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インドネシア航空市場の急成長の裏に潜む「アダム航空」の闇。急拡大する中で安全性を軽視し、2007年の重大事故で102人の命を奪った。事故原因とその後の不正が明らかになると、業界全体に深刻な影響を与え、EUからの飛行禁止処分が下された。

欧州進出、依然厳しい制約

ジャカルタ(画像:Pexels)
ジャカルタ(画像:Pexels)

 インドネシア政府は新規参入規制を強化したことで、アダム航空だけでなく、ずさんな体質を持つ航空会社が一掃された。この取り組みが評価され、EUからの乗り入れ禁止処分は解除された。

 しかし、2024年11月18日現在、インドネシアの航空会社が欧州に乗り入れているのは、ガルーダ・インドネシア航空のジャカルタ~アムステルダム線のみとなっている。そのため、インドネシアから欧州に行く場合、

・タイ
・シンガポール
・UAE

など他国を経由するルートが主流となり、同国のハブ空港戦略には制約がかかっている。

 もちろん、人口が多く急成長しているインドネシアでは、国内線や近距離国際線、中東路線の市場が拡大している点もあると考えられる。しかし、アダム航空の事故から時間が経過した今でも、その傷跡は残っているのかもしれない。

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