「ご当地グルメ」最高! 地元の味で地域を再生する「ガストロノミーツーリズム」をご存じか
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ガストロノミーツーリズムは、地域の食文化を活かして観光業を活性化させる可能性がある。インバウンド需要が増えている日本では、食の魅力を活かした地方創生が進み、交通や雇用の促進にも繋がっている。特にバスク地方や神崎町の成功事例が注目されており、今後は英語対応などの受け入れ体制を強化することが重要になるだろう。
ポテンシャル例

同じく神奈川県の小田原市について考えてみたい。小田原城や忍者といったコンテンツはあるが、箱根や伊豆へ向かうために素通りされてしまいがちな土地である。漁港があり、小田原かまぼこが名物で、近年は小田原おでんに力を入れている。カニカマはヨーロッパでも人気であるし、バスクでも魚のすりみが売られているのを見た。練り製品はもっと外国人にアピールできるはずだ。
人気スポットの「鈴廣かまぼこ博物館」では、かまぼことちくわ両方を手づくり体験することができるのだが、現在、ガイドツアーについてもすべて日本語のみとなっている。ガストロノミーツーリズムは、
「英語等の受け入れ体制」
が求められる。内陸に向かうと伊勢原市がある。丹沢・大山では、シカやイノシシの肉をジビエ料理として提供している。同市においては、シカやイノシシに田畑が荒らされ、その被害額は1000万円ほどに上るという。
例えばイノシシは、イタリア・フィレンツェの名物である。臭みを酢や白ワイン、香味野菜やハーブ、スパイスで3日間マリネし、チョコレート煮にするメニューを現地の料理教室で習ったことがある。
現地の人から見たら、食べたことのあるイノシシ肉が、違う方法で臭みを抜かれている、ぼたん鍋など違った料理法や味付けにされている。そんなことを味わうのも、立派なガストロノミーツーリズムだろう。
インバウンドがやってきて、イノシシ肉の消費が増えれば、田畑の被害が減り、交通やその他地元にもお金が落ちることになり、最高ではないか。