数億の税金を溶かした悲惨な過去! 南アルプスIC近くオープン「コストコ」は本当に成功するのか

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2025年4月、南アルプスIC近くにコストコ南アルプス倉庫店がオープンする。総面積12haのfumotto南アルプスには、地域交流エリアや大型商業エリアが整備されている。中部横断道の開通によってアクセスが改善されたが、このプロジェクトは過去の失敗を背負っている。南アルプス完熟農園の閉園から得た教訓を生かし、期待と不安が交錯するなかで、成功が求められている。

失敗が許されないコストコ

南アルプスIC付近のコストコ建設地。10月22日撮影(画像:澤田真一)
南アルプスIC付近のコストコ建設地。10月22日撮影(画像:澤田真一)

 南アルプス完熟農園がオープンしていた2015年と現在の最大の違いは、中部横断道の存在だ。

 2021年8月に静岡県の新清水JCTから山梨県の双葉JCTまでの区間が開通し、それにともなって沿線地域の交通や物流が大きく変わった。これにより、静岡市の海産物を甲府盆地の各地域へ迅速に届けられるようになり、地元経済にも影響を与えている。

 中部横断道は、静岡県から山梨県へ向かう一般来訪者にとっても重要な道路だ。南アルプス完熟農園とは異なり、コストコ南アルプス倉庫店を含むfumotto南アルプスは静岡県からの集客が大いに期待できる施設となっている。

 しかし、それは同時に

「fumotto南アルプスは失敗が許されない」

ということでもある。コストコが地元住民の期待に応えられるのか、それともかつての悪夢を繰り返してしまうのか、引き続き注目する必要がある。

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