ハイブリッド車って本当に経済的なのか? 高額なバッテリー交換もあるのに? 環境に良いのは十分理解していますが【リレー連載】ハイブリッド・ア・ゴーゴー!(11)

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2023年度のHVの販売台数は191万台を超え、国内の乗用車販売における比率が初めて50%を超えた。HVは経済性と環境への配慮が魅力で、燃費はガソリン車よりも約30%改善されている。初期費用は高いが、エコカー減税や燃料費の節約によって、トータルでのメリットが期待できる。トヨタ・プリウスなどの成功事例を踏まえると、HVの普及は今後も進んでいくと考えられる。

販売台数「5割突破」

自動車(画像:写真AC)
自動車(画像:写真AC)

 自動車関連業者による業界団体、日本自動車会議所によると、2023年度(2023年4月~2024年3月)のハイブリッド車(HV)の販売台数は191万8382台となり、国内乗用車販売における比率が初めて5割を超えた。

 世界初の「量産ハイブリッド自動車」として初代トヨタ・プリウスが1997(平成9)年に発売されてから26年がたち、HVは軽四輪乗用車と並ぶ国民車となった。

 環境問題や経済性の観点から、今後もHVの普及が進むと考えられる。しかし、ハイブリッド車は本当に経済的なのだろうか、高額なバッテリー交換があるのに疑問を感じる人もいる。環境によいことは十分に理解しているが、コスト面が気になる読者もいるだろう。この記事では、改めてハイブリッド車について考えてみる。

今更聞けないハイブリッド車の仕組み

高騰するガソリン代のイメージ(画像:写真AC)
高騰するガソリン代のイメージ(画像:写真AC)

 英語の「Hybrid(ハイブリッド)」は

「雑種」

を意味し、異なる要素が混ざり合っていることを指す。HVは、ふたつ以上の動力源を持つ自動車で、内燃機関(エンジン)と電動機(モーター)を動力源にして、二次電池などのバッテリーを備えている。

 走行条件に応じて、

・エンジンだけ使用
・モーターだけ使用
・エンジンとモーターを同時使用

の三つの走行パターンがあり、これによってガソリン車よりも燃費がよく、電気自動車(EV)よりも充電の手間がかからないというメリットがある。特に長距離走行時には、エンジンが補助的に働くため、燃料切れの心配が少なくなるのが強みだ。

 HVは、発電と駆動の方法によって

・シリーズ(直列)方式
・パラレル(並行)方式
・スプリット方式

の三つに大別される。シリーズ方式は、日産のe-POWERが代表的で、エンジンを使って発電し、その電気でモーターを駆動して走行する。

 一方、パラレル方式は、エンジンとモーターの複数の動力源を同時に使用して走行する。この方式では、エンジンは低回転時には十分なパワーを得られず、停車時はアイドリングをするなどエネルギー効率が悪い。しかし、モーターは起動時に大きなトルクを発生するため、エンジンが苦手な発進や急加速の際にモーターを活用するのがマイルドハイブリッドと呼ばれる。

 また、HVの代表格であるトヨタ・プリウスはスプリット方式を採用している。これは、エンジンによる発電でモーターを駆動するシリーズ方式と、エンジンとモーターを同時に出力するパラレル方式を兼ね備えており、ストロングハイブリッドとも呼ばれている。

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