転生したら「宇都宮LRT」だった件

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2023年8月26日に開業した吾輩は、宇都宮駅と芳賀・高根沢工業団地を結ぶ約15kmの新しい路線だ。移動時間は44分で快適に過ごせる。全ての車両は低床設計になっており、2024年9月には利用者数が500万人を超えた。67パーミルの急勾配にも対応していて、今後は自動運転やバッテリー駆動の導入も期待されている。地域の交通インフラとして、さらに成長していくことが望まれている。

自己紹介

芳賀・宇都宮LRT(画像:写真AC)
芳賀・宇都宮LRT(画像:写真AC)

 吾輩は、「芳賀(はが)・宇都宮LRT(次世代型路面電車)」である。人間のような名前はないが、強いていうならHU300形といったところだろうか。ある朝、なにか気がかりな夢から目をさますと、吾輩が寝床のなかで芳賀・宇都宮LRTに変わっているのに気づいた。

 世間的に認知されている誕生日は2023年8月26日で、最近1歳の誕生日を迎えたばかりであるが、地域の足として頑張っている。今回は吾輩の視点から、芳賀・宇都宮LRTとしての自分を評価していこうと思う。

 これは新たな車両評論のスタイルである。“マジガチ”のコメントはくれぐれもお控えください。

※ ※ ※

 吾輩は、2023年8月26日に開業した新しい路線を走っている。宇都宮市にある宇都宮駅東口と芳賀町にある芳賀・高根沢工業団地停留場間約15kmを約44分で結んでいる。終点にある芳賀・高根沢工業団地は、栃木県の南東部にある内陸型工業団地で、

「総面積248.4ha(東京ドーム53個分)」

の敷地に、ホンダや関連企業を含め約100社が立地。以前は、ホンダ渋滞などと呼ばれるくらい通勤時間帯の渋滞がひどく、この渋滞解消にも吾輩が一役買っている。

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