もう“負の遺産”とは呼ばせない! JR難波駅直結「大阪シティエアターミナル」 なにわ筋線開通で大化けするかもしれない
経営破たんして大阪市の“負の遺産”と呼ばれていたミナミの大阪シティエアターミナルが、大きく変わる可能性が出てきた。それは、2031年ににわ筋線が開業するからだ。
なにわ筋線開業で状況が一変か

だが、苦難の時代が終わるかもしれない――。なぜならJR難波駅に
「なにわ筋線」
が接続されるからだ。なにわ筋線は大阪駅から西区に新設される西本町駅(仮称)までJR西日本と南海電鉄が共同運行し、その後分岐して南海電鉄は浪速区に新設される南海新難波駅(仮称)を経由して西成区の南海新今宮駅、JR西日本はJR難波駅へ向かう。
JR難波駅は地下化の際、ホームを終着駅によく見られる湊町駅時代の櫛(くし)型から延伸が可能な島型に切り替えた。将来のなにわ筋線接続を見越した措置だ。湊町開発センターは
「ミナミが通過点になり、埋没する不安もあるが、それを克服できればOCATにより多くの人が集まるはず。大きなビジネスチャンスがやってくる」
と夢を膨らませている。
湊町開発センターは主力のバスターミナルで発着路線の拡大に力を入れる一方、屋上に貸農園を整備するなど地元密着のビジネスも進めている。その結果、大阪市が損失補償を約束した債務残高は、2023年度末で26億円まで減少した。