もう“負の遺産”とは呼ばせない! JR難波駅直結「大阪シティエアターミナル」 なにわ筋線開通で大化けするかもしれない

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経営破たんして大阪市の“負の遺産”と呼ばれていたミナミの大阪シティエアターミナルが、大きく変わる可能性が出てきた。それは、2031年ににわ筋線が開業するからだ。

9.11テロが消し去った当初目標

1985年頃のJR難波駅周辺(左)と現在(画像:国土地理院、今昔マップ)
1985年頃のJR難波駅周辺(左)と現在(画像:国土地理院、今昔マップ)

 そんな最中の2001年、突然の悲報が追い打ちをかける。イスラム過激派組織のアルカイダが引き起こした9.11米同時多発テロだ。

 米国到着便はセキュリティー強化のため、空港以外でのチェックインが禁じられた。OCATの航空会社カウンターは相次いで閉鎖に。その後、JR難波駅始発の関空快速も2008年、廃止されている。

 湊町開発センターは2003年3月期で約95億円の債務超過に陥って経営破たんし、6月に大阪簡易裁判所へ債権放棄を求める特定調停を申し立てた。

 大阪市は当時、住之江区に整備したアジア太平洋トレードセンターなど大規模開発が軒並み失敗し、財政危機を招いていた。OCATもそのひとつに数えられ、

“負の遺産”

と呼ばれるようになる。

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