「蒲蒲線」いまだ課題山積! そもそも経済効果「10年1兆円」は本当か? 地元関係者も「蒲田~京急蒲田接続で終わりかも」のホンネ

キーワード :
, , , ,
蒲蒲線の実現が期待されているなか、国土交通省は3000万円の補助金を計上した。経済波及効果は初年度で約2900億円、10年間の累計で約5700億円と試算されているが、具体性に欠けるとの指摘もある。交通インフラの整備が進むことで地域経済の活性化が期待されているが、多くの課題も残っている。

羽田直結、利便性の向上

新空港線(蒲蒲線)について(画像:大田区)
新空港線(蒲蒲線)について(画像:大田区)

 蒲蒲線の実現には依然として高いハードルがあるが、その実現の是非を問うなら、推進すべき事業だ。

 蒲田を含む沿線の再開発と同時に事業を進めることで、都市の防災機能が向上する。蒲田の街は1960年代から1970年代の経済成長期に形成された構造であり、少子高齢化社会に適応するための再開発は不可欠である。

 また、羽田空港から渋谷方面へ乗り換えなしで行ける鉄道路線は非常に便利だ。蒲蒲線が羽田空港と接続すれば、将来的にエイトライナー構想(環状8号線地下などを利用した新しい環状鉄道構想)の実現可能性も高まるかもしれない。

 現在、東京各所で再開発が進んでいるが、これほど活発に再開発やそれにともなう交通インフラ整備が行われる時期はあまりない。したがって、大田区には蒲蒲線を軸とした具体的な都市再生計画の策定が急務である。そのためには、区内の意見をまとめる旗振り役の出現が必要だ。

全てのコメントを見る