「蒲蒲線」いまだ課題山積! そもそも経済効果「10年1兆円」は本当か? 地元関係者も「蒲田~京急蒲田接続で終わりかも」のホンネ

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蒲蒲線の実現が期待されているなか、国土交通省は3000万円の補助金を計上した。経済波及効果は初年度で約2900億円、10年間の累計で約5700億円と試算されているが、具体性に欠けるとの指摘もある。交通インフラの整備が進むことで地域経済の活性化が期待されているが、多くの課題も残っている。

鉄道実現までの最短13年

新空港線(蒲蒲線)について(画像:大田区)
新空港線(蒲蒲線)について(画像:大田区)

 現在の実現に向けた状況について、区議会の関係者は次のように語った。

「第三セクターが設立され、構想段階からは進展しています。しかし、実質的に前進しているのは一期整備の矢口渡~京急蒲田間だけです。この部分については、大田区と東急が事業を進めることができるので、まだ時間は必要ですが、実現にこぎつけるでしょう。一方、京急などとの調整が必要な二期整備の京急蒲田~大鳥居間については、具体的な計画すら立っていません。このままでは、JR蒲田駅と京急蒲田駅間を鉄道で接続しただけで終わってしまう可能性も十分にあります」

 実際、大田区は国土交通省が予算を計上したことをどのように受け止めているのだろうか。担当者はこう話す。

「初めて国交省が予算を計上したことで前進はしていますが、実現までの道のりはまだ長いと感じています。仮に鉄道事業の許可が出たとしても、その後に環境影響評価や都市計画決定まで3年、さらに着工から開業まで10年程度を見込んでいます。つまり、最短でも13年はかかる計算です」

 もし、今すぐ計画が決定したとしても、矢口渡~京急蒲田間が鉄道で結ばれるのは2040年頃になる。もちろん、これは最短で事業が進んだ場合の話であり、多額の整備費を用いるため、長い議論が必要になるかもしれない。

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