混迷する「北陸新幹線ルート」 あなたは小浜派?米原派? 鉄道ジャーナリストの私は、どう見ても「小浜ルート」一択です
北陸新幹線のルート選定をめぐる議論は、地域的な利害や意見が複雑に絡み合っている。ここでは、小浜・京都ルートと米原ルートの論点と背景を整理し、それぞれの支持者と主張を見ていく。
新大阪~鳥飼9km複々線化の効果

だが東海道新幹線の大阪付近にある新大阪~鳥飼車両基地間の9kmを複々線化するだけでも毎時5本程度の乗り入れ余裕は生まれる。
遅延時に後続のダイヤ枠に振り替えられるように予備を残して毎時4本でもよいだろう。現在の東海道新幹線は3分間隔で走らせることができ、名古屋~新大阪間は1時間最大で
・のぞみ:12本
・ひかり:2本
・こだま:1本
の計15本の運転で、その合間に最大5本の回送列車を運転する枠がある。既成市街地内の複々線化は費用がかかるが、小浜ルートで4兆円使うよりは安上がりだろう。新大阪~松井山手間の建設費分で作れて、さらにお釣りが来るのではないか。
ただ複々線化するのではなく、鳥飼基地回送線合流点の京都寄りから複々線化し、外側線と内側線で回送線を挟み込むような形にすることで、新大阪駅構内での平面交差を防げるようにするといい。東京メトロ副都心線・有楽町線の小竹向原~千川間のような配線だ。
内側2線は主に新大阪折り返しの列車や新大阪発着の回送列車、外側2線は主に山陽新幹線直通や山陽新幹線方面の始発・終着列車に充てる回送車両に使わせるといった役割分担をさせれば平面交差はほぼなく、回送列車と営業列車を同時並走させることができるだろう。