「犬型ロボット」は人間の敵か味方か? 物流革命から「殺人ライフル搭載」まで、七変化するその性能とは
物流業界の人手不足を解消するため、ロボット導入が進む。特にボストン・ダイナミクスの犬型ロボット「スポット」は、倉庫内作業や異常検知、警備など多用途で活躍。一方、軍事利用も懸念される。
犬型ロボット兵器の開発も

ただ残念ながら、犬型ロボットは産業やエンターテインメント分野だけではなく、
「軍事分野」
でも活用が広がっている。5月下旬に、中国軍が銃で攻撃ができる犬型ロボットの訓練風景を公開したというニュースが流れた。偵察活動はもちろん、大型の犬型ロボットになると背中に装着されたライフル銃で射撃することができる。
地形を選ばず自律歩行ができる犬型ロボットは、戦場で有用に違いない。さらに、武装した犬型ロボットをかわいらしく偽装して、街中に放たれたらどうなるのだろうか。
かわいらしい姿で、愛らしく振る舞われたら兵器かどうか見分けがつかないといっていい。兵器といわないまでも、低い視点から日常的に偵察・監視活動を行うのであれば問題なく遂行可能だ。
犬型ロボットの登場により、人手不足が解消できる一方で人間ができる仕事の幅が狭まるだけでなく、その先の犬型ロボット相手に戦う時代がすぐそこまできている。