取り扱い能力は1.7倍に 4月拡張「成田第3ターミナル」は国内線回復の救世主となりうるか
大きい新型コロナの影響

ただ現在、成田空港をはじめとする日本そして世界中の空港が、新型コロナの影響を大きく受けている。成田空港の運用状況は、次のとおりだ。
●国内線
・2019年度(2019年4月~2020年3月):年間746万914人(1日平均2万385人)
・2020年度(2020年4月~2021年3月):年間198万4001人(1日平均5436人)
●国際線
・2019年度(2019年4月~2020年3月):年間3401万8964(1日平均9万2948人)
・2020年度(2020年4月~2021年3月):年間126万5465人(1日平均3467人)
国内線は73%、国際線は96%減少している。
この数字は三つのターミナルでの総数だが、コロナ禍において特に国内線はほぼLCCしか運航がない。なお、国内LCCではピーチ・アビエーション(Peach)のみ、第1ターミナルに乗り入れている。
今後の設備投資の行方

国際線は、まだしばらく厳しい状況が続くと考えられる。
特にLCCは近距離路線を得意としており、コロナ前は韓国、台湾、中国本土、香港などへの路線が多かった。これらの国・地域は国境の規制緩和が欧米諸国より遅れている。LCCは、レジャー・観光を目的とした旅行客の利用が多いため、ビジネスなどと異なり不要不急の移動はどうしても後回しになる。
一方、国内線の回復は国際線よりも確実に早いだろう。特に成田空港では、バニラエアを吸収合併して全国各地に路線ネットワークを持つPeachのほか、北海道から沖縄まで多くの路線があるジェットスター・ジャパンも第3ターミナルに乗り入れる。
同様に第3ターミナルに乗り入れるスプリング・ジャパンも、新千歳・広島・佐賀の3路線を堅調に維持している。しばらく旅行しづらかった状況で、やっと動き出せる反動もあるだろう。
新型コロナに関してはいまだ先行き不透明な部分はあるものの、欧米諸国では規制撤廃の動きが加速している。アジアでも近いうちに規制緩和へ動くのは間違いない。
それゆえ、アフターコロナを見据えた設備のリニューアルや増設、利用客増加を想定した商業施設の展開といった先行投資は今がチャンスといえるだろう。