名探偵コナンからゲゲゲの鬼太郎まで 地方空港「愛称」合戦は本当に効果があるのか?

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鳥取砂丘コナン空港、米子鬼太郎空港、富山きときと空港――。全国各地には、このような愛称の付いた空港が多くある。一体なぜなのか。その背景と今後の可能性について解説する。

経営が苦しい地方空港

兵庫県豊岡市にあるコウノトリ但馬空港(画像:シカマアキ)
兵庫県豊岡市にあるコウノトリ但馬空港(画像:シカマアキ)

 日本全国にはあまたの空港がある。その数なんと99空港。都道府県の数は47、実に倍以上の空港が存在しているのだ。

 ただ、すべての空港が有効活用されているとは言い難い。多くの人たちが行き交い、発着便が絶え間なく飛来する大型空港はまだしも、日中で数えるほどしか発着便がない地方空港も多い。どう見ても利益を上げていなさそうなのに、なぜかターミナルは立派な空港もある。

 そんななか、知名度を少しでも上げようと、空港名に地元ゆかりの愛称(または通称)を付ける動きが近年広がっている。例えば、

・高知龍馬空港(高知県)
・出雲縁結び空港(島根県)
・コウノトリ但馬空港(兵庫県)

などがある。実際に知名度アップにつながった空港もあれば、地元とあまり縁がない愛称を付けようとして批判が殺到し、撤回した事例もある。

 実のところ、大型空港を含む大半の空港は長らく「赤字」となっている。そのため、利益を上げるために巨額の投資を行うことは非常に厳しい。なぜなら、投資額となる原資の多くは税金だからだ。それゆえ、地元ゆかりの愛称を付けることは、大きく投資せずに効果を見込める手段とされている。

 ということで今回は、空港の愛称の歴史と効果を紹介する。