取り扱い能力は1.7倍に 4月拡張「成田第3ターミナル」は国内線回復の救世主となりうるか
増築で利便性向上

その第3ターミナルが2022年4月から段階的に拡張されることが決まり、その内容の一部が先日、成田国際空港から発表された。
同社のプレスリリースによると、出発ロビーが拡張するほか、自動チェックイン機36台と自動手荷物預け機24台が設置される。
また、第3ターミナルと第2ターミナルを結ぶ「アクセス通路」も新しくなり、移動距離が約500mから約300mに短縮。通路の立体化で完全歩車分離となるほか、通路幅の拡張でより歩きやすくなる。
成田国際空港によると、第3ターミナルは年間取り扱い能力を750万人として開業したものの、2017年度に早くも764万人の利用があったという。当初の予想を上回ったため、2018年4月に増築を発表。2019年に到着ロビーを増築することで、年間取り扱い能力が900万人に向上。さらに今回の拡張により、1500万人へと大幅に増加(167%)する。
なお今後、
・国際線のバスゲート供用
・出国手続きエリアでの商業施設展開
・カーブサイド(車両乗降場)供用
も予定している。
使い勝手向上で増収にも直結か

今回の増築で、第3ターミナルの利便性が向上するのは間違いない。
アクセス通路の移動距離短縮は特に大きく、スーツケースなど大きな手荷物を持って移動する人にとって、たった200mであっても負担が減るのはありがたい。ターミナル間の連絡バスもあるものの、タイミングよく乗れるとも限らず、さっさと歩いたほうが時間も読める。
自動チェックイン機や自動手荷物預け機の設置も、利用客にとってストレス軽減につながる。LCCは基本的に大手航空会社よりカウンターの窓口が少なめで、そのカウンターに長蛇の列ができることもある。特にLCCでは搭乗時間などの厳守は徹底されており、待ち時間が少なくなることでの恩恵は大きいといえる。
使い勝手の向上は、従来であれば利用客の増加につながる。羽田空港にはLCCの国内線は乗り入れておらず、利用客のすみ分けもできている。利用客が増えれば、LCCは運航便の増便に動く。
利用者が増えると旅客サービス使用料(PSFC)が増え、さらに空港内の店舗増加でテナント料も入るため、結果的に空港の増収にも直結する。