EVの逆襲? 材料価格急落で「BEV=高い」のイメージは過去のものに? 中国の低コスト戦略に要注意だ【連載】和田憲一郎のモビリティ千思万考(15)
- キーワード :
- 自動車, EV, 和田憲一郎のモビリティ千思万考
リチウムイオン電池の材料である炭酸リチウムや、三元正極の材料であるコバルト、ニッケル、マンガンの価格が2022年までほぼ下がり続けている。「EV = 踊り場」の世論をはね返せるか。
EV素材価格の下落

日々のニュースではわからないが、改めて電気自動車(EV)素材価格に関する市況を見てみると驚くことがある。
それはリチウムイオン電池材料である炭酸リチウム、さらには三元正極の材料である
・コバルト
・ニッケル
・マンガン
の価格がほぼ2022年を境に下落しているのである。
ではバッテリー式電気自動車(BEV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)の販売量が2022年頃から下落しているのかといえば、そのようなことはない。
世界におけるBEV/PHEVの販売量は、国際エネルギー機関(IEA)で報道されているとおり2022年は1020万台(対前年比60%増、内訳BEV710万台、PHEV310万台)だった。
また2023年は1360万台(対前年比31%増、内訳はBEV950万台、PHEV410万台)となったようだ。なお、2024年は“踊り場”として成長鈍化するものの、それでも2023年を上回ると推定されている。