造船大国・日本の復活? 大型化する商船トレンド、日本がリードするハイテク「コンテナ船」をご存じか

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ハイテクを駆使した超大型船で世界をリードする。時代は造船大国・日本の復活に向けて動いている。これからの運航、これからの建造計画から目が離せない。

エレクトロニクス制御の新時代

 主機関には、内燃機関のなかで最も熱効率が良いとされる低速2ストロークサイクルターボ過給ディーゼルを採用した。「MITSUI-MAN-B&W 9G95ME-C10.6」は、その最新スペックモデルで、直列9気筒である。

 シリンダーボアは95cmで、ストロークはまだ発表されていないが、「グリーン超ロングストローク」と呼ばれる最も熱効率の高いモデルで、おそらく3.5mから4mと推定される。

 クランクシャフトの回転数はおそらく毎分60回転以下で、大径プロペラはエンジンの能力を最大限に引き出すためにゆっくりと回転し、優れた推進効率を発揮すると思われる。モデル名の「ME-C」は各種コントロールが電子制御であることを意味し、続く「10.6」はバージョンを指す。

 さて、今回の超大型コンテナ船の建造と就役は、世界の商船大型化の流れに沿った、ある意味で日本の戦略の切り札である。

 かつて日本は1956(昭和31)年に世界で最も多くの商船を建造し、それは1999(平成11)年まで続いた。2022年時点、世界の中型以上の商船の46.9%を中国が占め、次いで韓国が29.3%である。日本は17.3%で3位である。

 しかし、世界の商船運航が、よりエネルギー効率が高く、環境にやさしく、費用対効果の高い超大型船に切り替わったことで、この傾向は変化している。造船業界全体の再編を含むこのシフトの結果が、圧倒的に巨大な2万4000TEU型である。

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