JR各社で加速する「駅の無人化」「みどりの窓口廃止」 合理化社会から取り残される高齢者・障害者の圧倒的リアリティー

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JR各社で駅の無人化やみどりの窓口の廃止が加速している。人手不足対策や合理化が目的だが、高齢者や身体障害者ら社会的弱者が置き去りにされているようにも見える。

都心部でもみどりの窓口廃止

大阪府茨木市のJR総持寺駅に設置されたみどりの券売機(画像:高田泰)
大阪府茨木市のJR総持寺駅に設置されたみどりの券売機(画像:高田泰)

 JR西日本は9月、広島都市圏にある呉線の安芸阿賀駅(広島県呉市)、山陽本線の瀬野駅(広島市安芸区)など6駅でみどりの窓口を廃止した。うち3駅はみどりの券売機などで対応しているが、芸備線の下深川(ふかわ)駅(広島市安佐北区)は通常の券売機だけになった。

 2020年度当初に約340駅に置かれていたみどりの窓口を2022年度末までに半減させたのに加え、2030年度末には約100駅に削減する方針。このままでは切符購入に手間取り、新幹線や在来線特急に乗り遅れる高齢者が続出する可能性がある。

 高齢者のなかにはみどりの券売機を敬遠する人もいるようだ。京都線のJR総持寺駅(大阪府茨木市)では、南口にみどりの券売機と通常の券売機が並んで設置されている。12月下旬の日曜日に2時間ほど様子を見たが、みどりの券売機を利用する高齢者はいなかった。

 JR東日本は2021年度当初に首都圏231駅、地方209駅にあったみどりの窓口を2025年にそれぞれ70駅程度まで削減する方針を打ち出している。これに基づき、山手線の有楽町駅(東京都千代田区)など東京都心部の駅からもみどりの窓口が消えている。

 山手線の上野駅(東京都台東区)では、みどりの窓口に長い列ができる一方、みどりの券売機は混雑しないことが多い。JR東日本は

「廃止は人手不足対策でやむを得ない」

と説明した。

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