中国「高速貨物列車」広東から四川へ 莫大投資で交通網整備まっしぐら 新ルートも期待されるか
膨大な国費を投じて交通網の整備が続く中国。鉄道・道路・水運を一体化した開発政策によって、広大な国土に無数の大動脈が生まれている。7月5日には、中国南東に位置する広東省・深センと、南西に位置する四川省・成都を結ぶ直通貨物列車が新たに運行を開始している。
高速貨物列車の進化

膨大な国費を投じて交通網の整備が続く中国。鉄道・道路・水運を一体化した開発政策によって、広大な国土に無数の大動脈が生まれている。7月5日には、中国南東に位置する広東省・深センと、南西に位置する四川省・成都を結ぶ直通貨物列車が新たに運行を開始している。
これまで両都市間では時速80kmの貨物列車が不定期運行されていたが、同日以降は1日1本の定期貨物列車としての運行を開始、速度も時速120kmに高速化され両都市を約40時間で運行している。この高速貨物列車によって、コストは道路輸送に比較して
「年間約30%」
が削減されるという。今後、この貨物列車は重慶まで延伸し内陸部と沿岸部を結ぶ新たなルートとして発展が期待されている。
中国本土では各地に物流ハブを設けて
・鉄道
・道路
・水路
による複合輸送の効率化が進められている。深セン~成都間の高速貨物列車は、その一例にすぎない。同様に物流網を整備することで国内各所の生産物・資源の移動を迅速にし新たな発展の起爆剤になることが期待されているのである。
中国国内での交通網の整備はどのようなスピードで進んでいるのか。6月に発表された「2022年交通運輸業界発展統計」では、各交通網の整備の進展が明らかにされている。
鉄道の項目を見ると、2022年度の中国国内の総営業キロは
「15万5000km(うち新幹線4万2000km)」
となっている。『鉄道統計年報令和2年度版』によれば日本の総営業キロは旅客・貨物を合わせて3万5855kmだ。調査年が異なるため比較しづらい部分があるが、中国は少なくとも世界第2位の鉄道大国となっている。