中国「高速貨物列車」広東から四川へ 莫大投資で交通網整備まっしぐら 新ルートも期待されるか
すさまじい鉄道網の広がり
とりわけ目を見張るのは、鉄道網の広がりがすさまじく早いことである。2010年時点で中国の鉄道総営業キロは約9万1200kmだった。その後十数年の間に、日本の総延長よりも距離の路線が建設されたのである。うち、2022年度に新たに開通したのは4100km(うち高鉄 = 新幹線2082km)となっている。
比較のために近い数字を示してみると、JR西日本の営業キロは約4903kmである。JR西日本管内の総営業キロからマイナス約800kmもの路線が1年の間に開通しているのだから、建設スピードの速さに改めて驚く。電化率も73.8%に達しており、日本の67%を上回っている。中国で鉄道網がいかに重要視されていることがわかるデータだろう。
とりわけ、近い将来、国内の主要都市はすべて新幹線で結ばれる予定だ。その路線網はチベット自治区のラサにまで達する。公式ウェブサイトでは、将来的にはラサ~北京・上海などの路線が開通することが示されている。この路線は雲南省の昆明から西へラサへと向かうルートで建設されており、文字通りの「秘境」を貫通する路線となる。
一方、道路網の整備も進んでいる。解説のために、まず中国の道路区分は次のようになっていることを示しておく。
・高速公路:高速道路。多車線で平均1日計画交通量は乗用車1万5000台以上
・1級公路:幹線道路。平均1日計画交通量は乗用車1万5000台以上(注:もともと1980年代までは高速道路扱いだった)
・2級公路:二車線の自動車専用道路。平均1日計画交通量は乗用車5000台以上
・3級公路:自動車以外も混在する2車線道路。平均1日計画交通量は乗用車2000~6000台
・4級公路:自動車以外も混在する2車線または1車線の道路。平均1日計画交通量は2車線で乗用車2000台未満、1車線で400台未満
うち、もっとも多くを占めるのは4級公路で、516万2500km(前年度比10万6000km増)で、道路全体の73.6%を占める。高速道路は17万7300km(前年度比8200km増)で全体の3.3%である。少ないように見えるが総延長では世界一である(『公路工程技術標準』による)。