一般道から入れる「ハイウェイオアシス」が近年大人気なワケ 観光施設と一体化で地域貢献も、その陰に潜む“需要のジレンマ”とは

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近年、地域のレジャー開発において、にわかにハイウェイオアシスの存在感が高まっている。いったいなぜか。

多様な施設形態

刈谷ハイウェイオアシス(画像:写真AC)
刈谷ハイウェイオアシス(画像:写真AC)

 近年、地域のレジャー開発において、にわかにハイウェイオアシスの存在感が高まっている。

 ハイウェイオアシスとは、サービスエリア(SA)、パーキングエリア(PA)と同じ高速道路の休憩施設で、都市公園などと一体的に整備して、高速道路の利用者に潤いのあるスペースを提供し、都市公園の利用促進を図ることを目的にしている。

 一般道からも利用でき、地域からの利用も期待できる。1990(平成2)年から開発されており、

「30施設前後」

のハイウェイオアシスが存在する。なお、ハイウェイオアシスではないが、同じ機能を持つ施設もあり、正確な定義は曖昧である。

 高速道路の休憩施設といっても鞍ヶ池ハイウェイオアシス(鞍ヶ池公園、愛知県豊田市)、美濃加茂ハイウェイオアシス(ぎふ清流里山公園、岐阜県美濃加茂市)のように大型レジャー施設とつながる形態が見られ、高速道路から誘導する形になっている。

 一体感はあまりないが、これらの施設では車で利用しやすいことが集客の上押しになっている。その一方で亀山ハイウェイオアシス(亀山サンシャインパーク、三重県亀山市)のように一体化しているものもある。

 近年は地域への貢献も目的のひとつとなっており、地域の観光施設との一体化も図っている。特に一般道にある道の駅との一体化が多く、観光拠点化している状況だ。そのほか、スキー場や温浴施設とつながっている事例も見られる。

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