一般道から入れる「ハイウェイオアシス」が近年大人気なワケ 観光施設と一体化で地域貢献も、その陰に潜む“需要のジレンマ”とは
新感覚な体験型施設
最近はより多様な機能が導入されるようになってきている。
2021年4月にオープンした首都高初のハイウェイオアシス・川口ハイウェイオアシス(埼玉県川口市)は隣接するイイナパーク川口(赤山歴史自然公園)と一体化。子育てファミリーに人気の高い屋内型プレイグラウンド「ASOBooN(アソブーン)」を導入したことから、オープン後のゴールデンウィークは親子連れで非常に盛況となった。そのため、ニュースなどの多くのテレビメディアに取り上げられた。
2023年7月には小布施総合公園と一体化したオアシスおぶせ(長野県小布施町)の南駐車場に「ライフアミューズメントパークnuovo(ノーボ)」が移転してきた。同施設は農業体験や重機の運転・操作体験などができる新感覚の体験型レジャー施設である。
特にアトラクション感覚で重機の運転・操作を体験できることが新しく、「nuovo体験コース」では重機の初歩的な操縦をしたり、ATV4輪バギーに乗ってみたりすることができ、家族や友人グループでの参加が可能となっている。
子どもは「はたらくのりもの」が好きであり、そのなかでも重機は特に人気がある。近年は英国の「Diggerland(ディガーランド)」のように重機の操作ができる工事現場体験テーマパークがあるほどだ。さらに、nuovoでは資格取得やその後のボランティア活動を視野に「重機資格取得コース」、資格取得後の訓練用の「nuovoサブスク会員コース」もある。
2024年には中央自動車道に小牧オアシス(仮称、愛知県小牧市)がオープン予定であり、
・スケートボードパーク
・アーバンスポーツエリア
・スポーツクライミング
・ジップライン
・レストラン
・温浴施設
・BBQ/巨大迷路
・屋外ステージ
・芝生広場
などの導入が予定されている。
さらに坂東PAと都市公園を一体的に整備し、圏央道初のハイウェイオアシスとなる坂東PAハイウェイ・オアシス(茨城県坂東市)が事業承認されている。そのほかにも、ハイウェイオアシスの地元への誘致を働き掛けている地域が見られる。