東北新幹線「薬品漏れ」だけじゃない! いくつもの危険物が“車内持ち込み可”になっている根本理由
「はやぶさ52号」で、乗客のかばんから液体が漏れ、触った乗客らがやけどを負った。そもそもなぜ危険物が持ち込めたのか。
持ち込みできるワケ

そもそも、鉄道運輸規程は危険物の持ち込みをなぜ許容し、国鉄もそれを受け継いだのか――。この経緯も今となってはわからない。国土交通省鉄道局にも聞いてみたが
「今となっては、当時なぜ一定の条件下でこれらの危険物の車内持ち込みを認めたかは、わからない」
という。さらに担当者は、現在でもさまざまな危険物が持ち込み可能になっている理由をこう語る。
「規則というものは必要があって制定されたり、変更されたりするものです。これまで規程を変更する機会がなかったため、現在まで残ってきたのでしょう。ですので、今回の事件を受けて硫酸などの劇物に関する規則が変更される可能性はあります」
今回の事故において
「車内に危険物を持ち込むのは許されない」
との声が、SNSなどでは多く見られた。だが、この考えが常識となるまでは長い時間を要している。
かつての日本人は、車内に危険物を持ち込むことにためらいがなく、それが原因で事故が発生していた。しかも、事故の多くは、持ち込まれた火薬やガソリンに
「たばこの火が引火する」
ケースだった。
・車内でのポイ捨て
・混雑する車内での喫煙
など、モラルのなさと複数の不注意が組み合わさり、事故を引き起こしていたのだ。