「車検ステッカー」貼り付け位置の変更、どう見ても国交省の“思い付き”レベルだ

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国土交通省自動車局整備課は7月3日、自動車検査標章(車検ステッカー)の貼り付け位置変更を発表した。変更に意味はあるのか。

車検標章そのものに関する疑問

車検ステッカー(画像:写真AC)
車検ステッカー(画像:写真AC)

 もうひとつ、これは車検標章そのものに関する疑問だが、果たして現在のような手の込んだステッカーである必要が果たしてあるのかどうか。ということである。

 昨今、相応の情報を盛り込んだバーコードやQRコードなどは社会生活に溶け込んで久しい。車検情報などもこれらに落とし込み、フロントガラスの下部といった本当に視界の妨げにならない位置に貼り付けすればそれで済む話ではないのか。

 取り締まりに当たっても、これらを読み取り表示するためのリーダーを用意すれば何の問題もない。そもそもスマホアプリでも読み取ることはできる。

 結局今回の変更は、裏面に車検満了年月日が記載された従来からの車検標章の使用を前提としていることがどうしても解せない。本当に無車検運行を防止したいのであれば、真の意味で有効な対策は車検標章貼り付け位置の変更などではないだろう。

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