ビッグモーター問題、「不正車検」「保険金不正請求」を混同してはいけない! 刑事告発も時間の問題 ゆえに冷静さが必要だ
中古車販売大手ビッグモーターを巡る問題は、単なる不正などで処理すべき問題ではない。先の不正車検にともなう行政処分と今回の保険金不正請求はしっかりと分けて考えなければいけない。
不正車検・保険金不正請求は別問題

この問題は、単なる不正などで処理すべき問題ではない。先の不正車検にともなう行政処分と今回の保険金不正請求はしっかりと分けて考えなければいけない。
実際に所有車に傷を付けられた顧客に対する器物損壊罪。損害保険会社に対する詐欺罪での立件は必須だろう。そのためには前述した特別調査委員会による刑事告発が望ましい。
車両に対して被害を受けた顧客による集団訴訟なども考えるべきだろう。さらにその際に現場の整備士や営業担当者だけの処罰に終わってはならない。そもそも現場の判断だけで顧客のクルマに故意に傷を付けるなどあり得ないだろう。
ちなみに今回の1件で、今後のビッグモーターの経営はおそらく成り立たなくなるだろう。最終的には倒産ということも十分に想定できる。あくまで筆者(泉圭一郎、自動車業界ウォッチャー)の個人的な印象だが、ビッグモーターという会社は今後の社会への影響を考えれば存続させること自体が問題だ。
百歩譲って存続させるとしても、現経営陣内の当該責任者を刑事告訴。それ以外の人物も総退陣の上での新たな体制でというのは必須だろう。
とはいえ、前述の通り現時点でのビッグモーターは6000人の従業員を抱える大手である。倒産ともなれば末端の従業員への影響は計り知れない。改めて確認して起きたいのは、不正に手を染めたのは、
・一部の現場の人間
・その上位にいた人間
である。会社として存在させることに問題があったとしても、その他大勢の従業員に罪はない。
この先、ビッグモーターとそれに関する問題の解明には多くの労力が必要となることが予想できる。そのためには何が必要か。関係省庁および業界団体なども含めて、失業者対策等においてもひとごとではないことを前提とした対応を期待したい。