京都は早くも「観光公害」 GW連休前から駅前バス・タクシー100人以上の大行列、地元商人ウハウハも 先が思いやられる厳しい現実

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京都市の中心部や人気観光地でゴールデンウイークを前に混雑が始まり、長蛇の列ができている。京都市などが対策を打ち出しているが、効果は出るのだろうか。

京都駅前にバス待ちの長い列

観光客を乗せ、嵐山の渡月橋近くを走る路線バス(画像:高田泰)
観光客を乗せ、嵐山の渡月橋近くを走る路線バス(画像:高田泰)

 京都市の中心部や人気観光地でゴールデンウイークを前に混雑が始まり、長蛇の列ができている。京都市などが対策を打ち出しているが、効果は出るのだろうか。駅を出た観光客がバス待ち、タクシー待ちの長い列をつくる。ともに100人以上の大行列。路線バスやタクシーが次々にやってくるが、とても追いつかない。

 京都市下京区のJR京都駅烏丸口は、1週間後にゴールデンウイークを控えた週末、朝からコロナ禍前の「観光公害」を思わせる姿を見せた。

 列のなかには日本人もいるが、多くは欧米や韓国、東南アジアから来た観光客だ。家族連れでマレーシアから来た女性(38歳)は

「せっかくバスの1日券を買ったのに、乗れるのはいつのことやら」

とうんざりした様子。

 駅ではみどりの窓口から客があふれていた。30分以上待っても切符が買えず、いら立ちを見せる観光客も。右京区の嵐山へ向かう嵯峨野線は朝の通勤ラッシュを思わせる状態で運行していた。

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