今さら聞けない! 「電気料金」が高い本当の理由とは? 実はウクライナ侵攻じゃなかった

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電気料金高騰の一因はウクライナ侵攻といわれているが、電力市場の高騰は2021年秋ごろからはじまっている。真の原因は別のところにありそうだ。

来たる家庭向け電気料金値上げ

家庭向け電気料金が値上げのイメージ(画像:CANVA)
家庭向け電気料金が値上げのイメージ(画像:CANVA)

 大手電力は今後、家庭向け電気料金が値上げする。値上げなら「新電力を」と考える人たちもいそうだが、撤退あるいは新規受付を停止している新電力も少なくない。

 電気料金高騰の一因はウクライナ侵攻といわれているが、電力市場の高騰は2021年秋ごろからはじまっている。真の原因は別のところにありそうだ。

 そうしたなか、自前で再生可能エネルギー(以下、再エネ)を調達できる電力取引プラットホームが注目を集めている。これから電気はどうなっていくのだろう。

 まずは、電気料金の仕組みを知っておこう。電気料金は

・基本料金
・電力量料金

のふたつにわかれている。基本料金は契約アンペア数や契約期間などで決まる。基本料金の上に、使用電力量に応じて算出される電力量料金が加算される。

 そのほかに、再エネ発電促進賦課金や市場価格調整単価などの追加負担もある。昨今の電気料金高騰を引き起こしているのは、市場価格調整単価だ。市場での電力取引価格が高騰すると市場価格調整単価も上昇し、それが消費者に転嫁される仕組みとなっている。

 発電コストが高いのは、火力発電に使われる液化天然ガス(LNG)や石油の値上がりが原因といわれている。しかし、なぜLNGの価格が高くなったのか。そこにはふたつの理由がある。

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