晴れていたのに視界真っ白! 運転中の「ホワイトアウト」、どう対応すればいいのか?

キーワード :
, ,
冬になるとニュースなどで耳にする「ホワイトアウト」。発生しやすい状況や、対策について解説する。

ホワイトアウトはなぜ危ないのか

雪に埋もれた車(画像:写真AC)
雪に埋もれた車(画像:写真AC)

 冬になるとニュースなどで時々耳にする「ホワイトアウト」。気象庁によると、「視界が白一色になる現象であり、吹雪や降雪時において、視程より近い距離に雪以外に識別できる地物が無い状況」と定義されている。雪の影響で視界が遮られてしまい、方向感覚・平衡感覚が狂い、自分の位置が分からなくなることも多い。

 2022年2月には、北海道北斗市の函館・江差自動車道で多重衝突が起き、16人がけが、1人が死亡するという痛ましい事故も発生している。事故発生時はホワイトアウトの状況下であったことから、視界の悪い中での運転がいかに恐ろしいかが痛感できるニュースとして報じられた。

 ホワイトアウトの恐ろしさは、予想外の環境下でも、一瞬にして巻き込まれる可能性があることだ。例えば、風の強い大雪の日であればホワイトアウトは予測しやすいかもしれないが、晴天時にも同現象は起こり得る。積もった雪が風で巻き上げられ起こる「地吹雪」によって、視界が遮られることがあるのだ。

 雪の多い地域では頻繁に起こり得そうなホワイトアウトだが、発生しやすい環境や条件はあるのだろうか。

全てのコメントを見る