EVのように「電気飛行機」は世界に広まるか? 航続距離延伸に立ちはだかる“バッテリーの壁”も、水素飛行機とすみ分けで万事OKか
電動の輸送機器の開発が日々メディアでにぎわいをみせている。そのなかでも電気飛行機のメリット・デメリットに迫る。
エアバス社はバッテリー方式を回避

重いバッテリーと短い航続距離の電気飛行機とは一線を画しているのが、エアバスの水素飛行機だ。
エアバス社は、
・ふたつのプロペラを回転させるターボプロップ機
・翼と胴体が一体となったブレンデッドウィングボディ機
・ターボファン機
の3タイプの研究開発を行っている。
どの機体も水素を燃料としているものの、水素をガスタービンで燃焼させて推進力を得るとともに、水素燃料電池でガスタービンの出力を補うハイブリッド方式を採用している。
ターボプロップ機は、100人までの乗客を乗せられ、かつ航続距離は約2000kmと実用的なレベルである。ターボファン機は、乗客数200人までかつ航続距離約4000kmであり、同社のナローボディ機A320と代わる可能性があるといわれている。
エアバス社は、水素燃焼推進システムを2025年までに技術水準をトップレベルまで引き上げるとしており、今後の開発の行方が楽しみだ。
現時点における電気飛行機の開発状況をみるかぎり、電気飛行機の航続距離を延長するためには、バッテリーの小型化や大容量化が欠かせない。バッテリーの技術開発が進まないうちは、
・電気飛行機:短距離向け
・水素飛行機:長距離向け
とすみ分けが進むだろう。