群馬の名湯「草津温泉」 いまや車でアクセスも、昭和中期までは直通列車が走っていた!

キーワード :
, , ,
草津温泉への公共交通機関を使ったアクセスは現在、三つに限定されるが、かつては鉄道で直接行くことができたのをご存じか。

草津温泉へのアクセスは現在三つ

大正期の草津軽便鉄道(草軽電気鉄道)。国書刊行会「目でみる懐かしの停車場」より(画像:国書刊行会)
大正期の草津軽便鉄道(草軽電気鉄道)。国書刊行会「目でみる懐かしの停車場」より(画像:国書刊行会)

 群馬県の草津温泉は草津白根山東麓に位置し、毎分3万2300L以上という日本一の自然湧出量を誇る。湯畑を中心に広がる温泉街は常に人でにぎわい、冬にはスキーとスノーボードが、夏にはトレッキングが楽しめる。

 コロナ禍が本格化する以前、2019年度の観光入込客数は前年度比6%増の327万1646人と、過去最高を記録していた。もちろん2020年度は大きく落ち込んだが、2021年度は前年同月比20.7%増の234万5948人まで持ち直している。

 現在、この草津温泉への公共交通機関を使ったアクセスは、タクシーを除けば

・JR吾妻(あがつま)線長野原草津口駅からの路線バス
・JR北陸新幹線/しなの鉄道軽井沢駅からの路線バス
・各地からの高速バス/夜行バス

の三つに限定される。

 しかし昔は、軽井沢と草津を結ぶ鉄道路線を運営する草軽電気鉄道(当初は草津軽便鉄道)という事業者が存在していたため、鉄道で直接行くことができたのをご存じだろうか。

全てのコメントを見る