「ポストが小さすぎて荷物入らない」 配達員を振り回す利用者の勝手な都合、中には再配達で怒鳴られるケースも

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配達員を長年悩ます「ポスト小さい」問題。近年、それは顕著になっている。解決する方法はあるのか。

「ポスト小さい」問題とは何か

民家のポスト(画像:写真AC)
民家のポスト(画像:写真AC)

「ポストの小さい家は困ります。指定がポストになっているのに、明らかに入らないようなものとか」

 旧知の配達員からの報告、この「ポスト小さい」問題はそれこそ小さな不都合でしかないが、1日100個、200個を扱う配達員にとっては積もり積もって大きな問題となる。

「ポスト投函(とうかん)で構わないと指定されても、どう考えても書籍が入らない。無理に入れると破損しますから、結局不在なら持ち帰ることになります」

 インターネット通販の中でも、例えばアマゾンは「置き配」がデフォルトだ。その規約通り、アマゾンフレックスの配達員による配達は玄関への置き配が初期設定になっている(アマゾンフレッシュ除く)。ただしアマゾン配送業者(旧デリバリープロバイダ)の場合は請負業者により対応は変わる。またヤマト運輸や佐川急便などもアマゾンの商品であっても手渡し、もしくは在宅者の許可がいる。ここでは最大手のアマゾンを例に挙げたが、基本的には宅配ボックスがない限りは手渡し、ものによってはポスト投函という場合が多い。このポスト投函がやっかいだ。

「古い家だと玄関の横に横長の開閉口があるじゃないですか。あれ、小袋状のサプリメント1個とか薄い雑誌1冊、DVDとかゲーム1本ならともかく、まず希望された商品が入らないことが多いです。それで『ポスト投函』と書かれていても物理的に無理です」

 これも配送業者によるが、ポストに入るもので「ポスト投函」指定の場合はポストに入れる。これは宅配ボックスと同じ扱いだ。しかし、入らない場合は玄関先に置くなどのはせず持ち帰る決まりの業者もある。

「思ったより厚みがあったとか、大きかったとかならわかるんですけど、そういうポストの家で明らかに分厚いことがわかっている、それなりの量と大きさだとわかっているのに『ポスト投函』だと仕事とはいえ残念に思うこともあります」

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