NEXCOが描く「次世代高速道路」が実に興味深い! 「快適さ」から「エンタメ」まで網羅したその中身とは?

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日本初の高速道路が全線開通してから半世紀以上。進化する自動車の性能・機能に対して、高速道路はどうあるべきか。NEXCO東日本がまとめた「構想」を基にその姿を探る。

10項目の「機能向上」と「付加価値」

日本の高速道路のイメージ(画像:写真AC)
日本の高速道路のイメージ(画像:写真AC)

 上記の13項目をさらに次世代高速道路が目指す姿として10項目にまとめたものが次のようになっている。

 先に述べた「高速道路の基本的な機能向上」と「付加価値をどれだけ高めるか」という軸で考えると、1が基本性能によった項目で、10に向かうほど付加価値の向上に重点を置いた項目になっている。

1. 安全性:技術の進化による事故ゼロ道路
2. 高速性:拠点間移動での優位性を発揮
3. 定時制:予定通りの移動・輸送を当たり前にする道路
4. 代替性・冗長性:災害に強く救護につながる道路
5. 結節性:様々な交通手段の組み合わせで選択肢を広げる道路
6. 快適性:スムーズな移動で、車内時間が心地よくなる道路
7. 利便性:使い勝手のいい道路
8. 持続可能性:カーボンニュートラルに貢献する道路
9. 地域融和性:まちに溶け込み、まちと共に成長する道路
10. エンターテイメント性:使うたびにわくわくする道路

 そのために、ソフト(運用)、ハード(設備)、外部連携、マネジメントと具体策を四つに分類し、それぞれの目標達成のための「108の打ち手」が抽出されている。