「LCC」国際線が再開続々 入国規制緩和が遅れているのになぜ?

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2022年夏ごろから、国際線再開の動きが見られるようになったLCC。その背景にあるものとは。

入国緩和で海外旅行再開の動き

ピーチ・アビエーションの主力機「A320」(画像:シカマアキ)
ピーチ・アビエーションの主力機「A320」(画像:シカマアキ)

 LCC(格安航空会社)は、観光・レジャー向け路線が多い。2020年春以降、LCCは新型コロナウイルス禍で多大な影響を受けた。国際線を中心に既存路線が次々運休。国内線は徐々に再開していったが、国際線は長らく運休が続いた。

 2022年夏ごろから、ようやくLCCでも国際線再開の動きが見られるようになった。諸外国が入国規制を緩和し、いわゆる“開国”し始めたことが主たる理由だ。

 日本も3月から、感染リスクが少ない国・地域からの入国について、ワクチン接種完了を条件に隔離義務などを撤廃した。帰国前のPCR検査義務などは残るものの、再び海外旅行へ行ける条件が整ってきた。

ジェットスターの再開

ケアンズ行き初便、成田空港での様子。2022年7月21日(画像:ジェットスター航空)
ケアンズ行き初便、成田空港での様子。2022年7月21日(画像:ジェットスター航空)

 日本発着のLCCで、運休ののちに再開した航空会社のひとつが、オーストラリアが拠点のジェットスター航空だ。2022年7月21日、東京(成田)-ケアンズ線の運航を2年4か月ぶりに再開。当面は週最大5便での運航で、日本=オーストラリア間の直行便を運航する唯一のLCCである。

 その初便となった成田発ケアンズ行きJQ26便の乗客は298人(幼児含む)で、搭乗率は約90%。旅行客を始め、留学生の姿も見られたとのこと。ケアンズは世界遺産のグレート・バリア・リーフに近いことで知られる都市。パースやダーウィンといったオーストラリア国内線への乗り継ぎも便利だ。

 ジェットスター航空では、2022年7月26日から、大阪(関西)-ケアンズ線を週最大4便で、8月2日からは東京(成田)-ゴールドコースト線も週最大3便で運航を再開した。今後、航空需要に応じて順次復便していくという。

 一方、日本国内最大手のLCCであるピーチ・アビエーション(Peach)も、全便運休だった国際線の再開を発表済み。2022年8月28日から大阪(関西)-ソウル(仁川)線、9月16日から大阪(関西)-台北(桃園)線、9月22日から東京(成田)-台北(桃園)線を再開予定だ。航空券の販売はすでに始まっている。

 外資系LCCも、続々と運航を再開している。スクートはいずれも直行便で、東京(成田)-シンガポール線を2022年8月1日から新規開設、大阪(関西)-シンガポール線を9月1日から再開する。いずれもデーリー(毎日)運航。また、タイ・エアアジアXは、7月3日から東京(成田)-バンコク線を、エアアジアXも東京(羽田)-クアラルンプール線を7月14日から(羽田発は翌15日)再開した。